仕事関係で得た知識を一つ紹介しますね。
単純だけども、あとあとのトラブル解消のため我が家でも意識しようと思う内容となります。
日常の顧客対応でさまざまな内容のご相談を受けます。
その中で時々受けるものとして排水つまりがあります。
今回はキッチンの排水詰まりについて相談され、プロにお願いすることにしました。
結論から
先に結論をお教えしてから話を進めていきますね。
結論としてはキッチンを使い終わった最後は多めに水を流しておく(ボール一杯分以上)
画期的で目新しい方法があるのではと思い、見に来てくれた方、すいません。
単純にこの方法が一番のようですね。
では、なぜ水を多く流すことが排水詰まりに効果的なのか?
ここについて言及していきたいと思います。
キッチンから出る排水
キッチンを使用する際、流すのは水だけではありませんよね。
- 食品を洗った時に出る土や泥
- 食器についたソースやタレ・油汚れ
- 食器洗い洗剤
- etc・・
全て排水詰まりの原因になるようです。
特に意外だなと感じたものは食器洗い洗剤です。
食器洗い洗剤も詰まり原因となるようです。
排水処理プロの方曰く「食器洗い洗剤も油の一つ」と話していました。
食器洗い洗剤について
食器洗い洗剤を使用する目的として、当然ですが食器についた汚れを落とすことであります。
では、主に食器につく汚れとはどんなものがあるのでしょう。
- 油脂
- タンパク質
- でんぷん質
- 野菜、果物について農薬など
があります。
これらの汚れを落とすために食器洗い洗剤は複数の成分で構成されています。
- 界面活性剤
- アルカリ剤、酸剤、キレート剤
- 酵素
が主成分となっております。
以下の表はより細かい詳細情報です。
排水詰まりに市販の配管洗浄剤は有効?
排水詰まりにたいして配管洗浄剤が有効かというと答えは「NO」だそうです。
気休めに過ぎないとのこと。
しかし、ではなぜ一般に配管洗浄剤が普及しているのか気になるところではあります。
調べてみました。
排水の洗浄効果が期待できる場合
キッチンの排水にはトラップがついているものがほとんどです。
トラップには排水に使われる水が溜まっており、この水に薬剤を付け置くことで詰まり原因の解消が期待できます。
ただ、トラップによっては簡単に外せるので掃除をした方が早いです。
ところで。
聞きなれないトラップですが一言でいうと
排水管からの臭いを防ぐ水溜り
のことです。
これがないと下水や浄化槽からの臭気が部屋に充満するのでたいへんです。
参考までに我が家のトラップはこんな形。
排水の洗浄効果が期待できない場合
続きまして配管洗浄剤に効果が期待できない場合です。
ズバリ、トラップ以降の配管詰まりについては効果がほぼありません。
トラップ以降、配管洗浄剤は留まらず流れ去っていきます。
詰まり原因の汚れが数cmになっているものに対して、配管洗浄剤が短い時間だけ箇所に触れ流れ落ちていくことになるので、どれだけ洗浄剤を流さなければいけないのかということになります。
逆に配管洗浄剤自体が詰まりの原因になるケースが多いようです。
排水詰まり対策のまとめ
ここまで説明させてもらいましたが排水詰まり防止に効果的なことは
キッチンを使い終わったら多めに水を流しておく
という冒頭の結論になります。
汚れを落とし終わった直後は汚れ自体も洗剤も当然ですが液体状になっています。
時間経過とともに固形化してトラップや配管に付着し堆積して詰まりになってしまうので、その前に流してしまいましょう。
ごく当たり前にできる対処法でした。
是非、活用して下さい!
最後までお読み頂きありがとうございました。
*1:https://jsda.org/w/01_katud/a_seminar09.html日本石鹸洗剤工業会 (JSDA)より