「仕方ないのは分かります。」
「どうしようもないのも分かります。」
しかし
『タダには出来ないんです』
ガス料金の話。
料金を滞納する人たちにはいろんな人がいます。
・たまたま支払いが重なり払えなかった人
・口座にお金を入金してなかった人
・ヤクザまがいに脅してくる人
etc…
あの手この手で支払えなかった理由を考えます。一所懸命に説明します。
大抵は信じますが、その後の実績で信頼度は変化。
繰り返していると当然最後は狼少年状態になり有無を言わずに閉栓処理となります。
料金滞納は通常このパターンでガス止めですが、嘘だと分かっていても止めるのを
躊躇してしまう人たちがいます。
そう。
今回テーマの「独居老人」です。
この人達だけは困りますね。
一言で一掃するなら
「ここまでに至る人生の経緯を想定出来なかったあなたが悪いでしょ?」
とも言いたくなります。
でも、年齢を重ねるにつれて
色んな人生の事情を知っていくことによって
親しみや人情、そして生き様をたくさん見てきて
一掃するようなことができずらくなりました。
今回取り上げるお客さんは息子さんが不慮の事故で亡くなったそうでそこから人生の歯車が崩れたそうです。
直接は話しませんが前担当者から聞きました。
プライベートであればこんな人には何か手助けをしたいと考えます。
でも仕事です。
ぼくが補填できる程お金もありません。
そうすればやはりキツくても督促をするしかありません。
前担当者は待ってあげる事が優しさだと感じていたのかもしれません。
その結果、何ヶ月分も滞納状態になってしまいました。
挙句の果てに
「前の人は良い人やった。前の人に変わってもらえるように会社に言うわ。」
なんてことを言い出します。
ぼくとしてはこう答えます。
「いっこうに構いません。ですがその結果どうなりました?待てば解決しますか?」
と。
お金が問題なので、ある意味簡単です。
その前担当者が立て替えてくれれば話は早いのです。
ですが、それもしないでお金がないから可哀想だから繰り越してあげる。
そんなのは優しさですか?
違うと思います。
だからぼくは
「心を鬼にするのです」
これから超高齢化社会に入っていきます。
こんな人たちがどんどん増えていくでしょう。
どんどん増えていけばこんな話、珍しくもなんとも無くなるでしょう。
今回の記事は心の痛みを吐き出したものになりましたが、こんな事例が起こってもシステマチックに閉栓をする人間になってしまうのが怖く感じます。
そんな頃には人情とか関係なく、自動的に処理されてしまう時代になっているのかもしれませんけど。