今回の記事は「新世」という冊子の7月号トップ記事から話を進めていきます。
あまりこのブログでは話していないかもしれませんがぼくは「エネルギーの地産地消」が強い地域作りに繋がると感じています。
ぼくが住むこの石川県でも自然エネルギーを活かした形で地産地消の形があるのではと思いアンテナを立てています。
こんな中で今回記事となります冊子に目が留まりました。
冊子タイトルは
「大地のエネルギーと暮らす地熱の里」
となっており、舞台は
「熊本県,小国町わいた地区」
です。
気熱エネルギーの町「小国町わいた地区」
ここわいた地区は世界最大級のカルデラを誇る熊本県に位置します。
地下深部には膨大な地熱エネルギーがあり、温泉をはじめ貴重な資源として活用されてきました。
その地熱エネルギーが蒸気として集落を囲む地域として注目されています。
暮らしと密着した蒸気エネルギー
この蒸気エネルギーは住民の暮らしと密接な関係にあります。
住民たちが共同で使う蒸し場(調理場)やパイプを用いて一般家庭への暖房に活用しています。
地熱は一般的には公共施設への活用が主で、この地区のように一般家庭に用いられることは少ないようです。
ある家庭では台所に蒸し場を設置し調理器具に1つとして活用し、またある家庭では蒸気式堀こたつとして活用しているようです。
見ているだけでわくわくするような自然エネルギーの使い方だと感じます。
地熱エネルギーを産業にも活用
この地域は昔からスギの産地として知られており250年以上前から「小国杉」を生産されてきたそうです。
気候も適しており丈夫なスギが育ちます。
この良質なスギを乾燥させ出荷する為地熱エネルギーを活用しています。
当然二酸化炭素などの温室効果ガスが発生しないのでクリーンかつエネルギー自体のコストもかかりません。
この他、ハウス栽培でパクチーなどのハーブ類やブルーベリーを育てているそうです。
自然環境に適した木材が確保でき、その加工工程でのエネルギーコストもかからない。
その上、ハウス栽培までできてしまう。素晴らしい場所だと思いませんか。
わいた発電所の運営
ここからは冊子情報ではありません。
冊子を読み進める中で興味があり深堀してみました。
発電所運用に至るまでに様々な弊害があったそうですが今では安定稼働しているそうです。
2015年6月より16年ぶりの商用運転開始。1,950キロワットの発電を行っているそうです。
ぼくの注目すべき部分というのは実はここでして、電気エネルギーを生み出す設備を設けることが出来る条件や場所に非常に興味があります。
まとめ
地熱エネルギーを様々な形で活用されている様子を伺え、こちらの地域に非常に興味が湧きました。
文章を読まれていてお気づきかもしれませんが、ぼくはこの場所を訪れた事がありません。
いつか行ってみたいと感じました。
わいた地区は明確に地熱エネルギーを肌で感じる事が出来る場所で、このエネルギー活用方法は想像がついたのではないかと思います。
では、この自然エネルギーはこの場所限定なのか。
ぼくはそうではないと思います。
どの地域も地球の一部でありその地域特性が必ずあると信じています。
だから、このわいた地区のように各地域が秀でた自然エネルギーを発見し活用する事で独自の強い地域になっていければいいなと思っています。
エネルギーの地産地消ができればその地域はどこまででも強い場所となるでしょう。
と、偉そうに語ってみました。
最後に参考にしたわいた地区のURLを載せておきます。
ファンドも立ち上げているようなのでもし賛同された方がおられれば是非。