山形県沖地震の被害に見舞われた地域の方々の素早い復興を願います。
親族が新潟県上越にいますので、今後の展開も心配しております。
この度、震災地域にも供給されているであろうエネルギーの1つについて記事にしようと思います。
そのエネルギーというのは「プロパンガス」です。
なにを隠そうぼくの本業であります。
業界ではこのプロパンガスが1番災害に強いエネルギーと言われています。
その理由と地震が起こった時に事故にならない為の安全対策についてお伝えしていこうと思います。
ライフラインと災害に強いと言われる所以
家庭に届くライフラインとして大きくわけて4つあります。
1つ目 水
まず何物にも代えられないもの。
「水」
です。
ここについての言及の余地はなくただ必ず必要であるものだという事です。
2つ目 電気
続きましては、これもなくてはならないもの。
「電気」
です。
送電線からの供給によるものなので家庭に届くまでに送電ロスが起こると送電できません。
もっというと切れた電線が原因で火事等の2次災害につながる危険がある為、送電線の損傷については慎重に点検する必要があります。
だから復旧には比較的に時間がかかると言われています。
3つ目 都市ガス
こちらの名称は本題と同じくガスです。
ガスはガスでも
「都市ガス」
です。
都市ガスの供給形態というのは地下に埋まったパイプラインによって各家庭や企業にガス供給をする仕組みとなっております。
電気供給と同様、パイプラインの一部で損傷が起こった場合は大量のガス漏れを引き起こす場合があるので、慎重に点検を行った後の供給する必要があります。
4つ目 プロパンガス
前置きがあったのでもうお分かりであると思います。
そう
「プロパンガス」
です。
プロパンガスの供給形態というのは基本的に家庭の軒先に設置してあるボンベによる供給となります。
ですので、供給先であるそのご家庭又はアパートの各所帯へ供給する設備に損傷がなければすぐにでも供給できるのです。
電気や都市ガスが供給する設備は一か所から場所によっては県をまたぐ範囲で供給されています。
その点、プロパンガスは一般向け供給についてはせいぜい何十メートルから何百メートル位なので1番復旧が早いと言われています。
次の項目では事故が起こらない為の安全装置について説明していきます。
よく「ガスは危ないんでしょ?」と言われます。
でもこんな安全装置がある事を知ってもらえれば少しは安心してもらえるのではないでしょうか。
安全装置 ガスメーター
ガスメーターというものを見たことがあるでしょうか。
このガスメーター、一般にはガス料金を算定する時にだけに使っていると思われている方もいるのではないでしょうか。
実はそれよりも重要な役割があるんです。
一言でいうと使用者の安全を守る。
という機能です。
見た事がない方もおられると思うので。
こんなのです。
今回の記事は地震が起こった時に安心して欲しいという思いで作成しています。
だから、地震が起こった場合にどういう安全装置が働くのか。
こちらのみを紹介します。
地震の際は
中央窓の中にこのような表示が出ます。
具体的には震度5程度以上の地震又は衝撃によって作動します。
この表示が出た場合、ガスはメーターにより遮断され使用できなくなります。
よく「地震が来たからガス栓を閉めなきゃだめ!」と言う声を聞きますが半分正解で半分間違いです。
なぜなら、ガス栓を閉める事で安心できますがその動作をしようとする事により家財の転倒等によりケガをする可能性があるからです。
無理にガス栓まで行こうとせず、この安全装置を信じる事も大切ですね。
地震後の復旧でベストは供給業者のガス屋さんに来てもらうのが望ましいのですが、あちこちで同様の事が起こっている可能性は充分に考えられます。
地震後の復旧方法
次にガスの復旧についてお話します。
そのような時は上記写真の『青マル』ボタンを押してみましょう。
ガス配管に問題がなければメーカーにもよりますが約1分間で使えるようになります。
補足ですがこの1分間で配管損傷の簡易点検を行ってますので異常がある場合はまた再度閉止します。
こんな説明をぼくは毎回ガス開栓の際行っております。
ただ、人によっては全くしない人もいるのでもし知らない人があれば覚えておいて下さい。
安全装置 高圧ホース(逆流防止装置)
こちらについては一般の人はほぼ扱う事のない内容になっておりますが、知っていると安心できると思い説明させてもらうことにします。
あと、設置義務のある商品ではないので取り付けられていない場合もあります。
エルピーガス協会よりとても分かりやす資料がありましたので載せておきます。
まとめと余談
家庭に届くライフラインというものは様々なものがあります。
その中でプロパンガスの復旧が1番早いと言われておりますが、用途によってやはり電気が必要な場合もありますし、水がなければ話にならない場合も多々あります。
各ライフラインが断絶した時の対処方法を日頃から考えもしもの時に備えたいものですね。
最後にプロパンガスを使った裏ワザを紹介して終わります。
今回のケースだと必要ないと思われますが、冬季の場合に非常に有効な方法です。
コンロが設置されているご家庭ではコンロにより暖をとれます。
これ、地味に大きいと思います。
この記事を見てもらいプロパンガスも中々良いものだなと感じてもらえたら幸いです。
最後までお読み頂き有難う御座いました。。