最初に断っておきますが、この話には結論がありません。
自分が最近感じていることをそのまま記事にしただけの内容となっているので、暇つぶしにでも読んでもらえると嬉しいです。
生産性の向上について社内で意識されるようになってからもうすぐ1年ほど経ちます。
きっかけは中途入社で会社に所属することになったNさんの言葉からでした。
Nさんの年齢は50過ぎで、10社以上の転職経験を持っています。
入社前に面談を何度か行ったのですが、過去の経歴についてや(当時は在職)現在進行しているプロジェクトがとても壮大で魅力的に感じたことがとても印象に残っています。
当時に勤めていた勤務先は県外でありコロナ禍もあってリモートワークだったのですが、コロナ明け後は会社出社になるかもしれないとのことで県内の勤務地に転職を希望されているようでした。
ぼくの担当部署は家庭用のガスを取り扱っており、斜陽産業と言われています。
確かに一部大手を除き中小企業は新しさもなく数十年前から同じようなことを続けているので言われてもおかしくないと感じています。
そんな中、Nさんが話されていた他社勤務で得たノウハウや新しいビジネスモデルには惹かれないわけがありません。
『これはチャンスがきた!』
って感じてぼくは入社に1票を投じました。
そして晴れてNさんの入社が決まりました。
Nさんはとてもパワフルな方で早速新たなビジネスモデルの推進に取り掛かられました。
が、当社は中小どころか零細企業、売上で数億程度の会社でしたが、持ち込むビジネスモデルは数千万円から億円単位に上ります。
事業が失敗すれば吹き飛ぶレベルの投資に社長も含め幹部も簡単にはGOを出せず頓挫しました。
持ち込んできたビジネスモデルが頓挫していってもNさんはめげず、次は会社変革に目をつけました。
それが今回の本題にあった生産性についてです。
ちなみに会社がステップアップするためにはシンプルに2つのことしかないと話していました。
一つが生産性、二つ目が差別化なのだそうです。
差別化についてはたくさんの説明がありましたが、ここでのテーマではないので割愛しますね。
生産性を高めるために会議のやり方や、導入したはいいが属人化していたDXツールのルール取り決めを行っていきました。
Nさんが入社してから半年も経たずして会社の仕組みがどんどんと変化していきました。
基本的には良い変化が起こっていると感じています。
しかし、数十年も同じようなことを行なってきた業界人になった自分として多少の不安が残ります。
何がどのように不安があるかと言えば。
社内コミュニケーションの多くが生産性低下につながっているのではないかと感じてしまいます。
無駄に思えること。
事務職の方が話す雑談であったり、必要以上の現場状況の確認、時には営業マンの粗利率なども問いかけてきたり。
うまく伝えられていない感じですが、小姑がただの興味で根掘り葉掘り聞くみたいな感じですかね。
現場でもチームメンバーの顧客訪問回数が必要以上に多く感じたり、段取り不足で余計な時間を食っているとか。
生産性を意識するとこんなことばかりが目についてしまいます。
「本当にあの会話や行動は意味があるのだろうか、省く必要があるのではないか」って。
ただ、会社といえど人の集まりでロボット工場のように無機質が正しいというわけではないんんですよね。
無駄とも思えるような会話があるから情報共有が行えたり、信頼関係が構築されたりするのかもしれないと思ったりします。
冒頭でも伝えたように答えが出ていませんが、生産性についての線引きをこれからも見定めていきます。
ちなみに・・生産性文化を持ち込んだNさん本人なのですが、生産性の高い仕事をしているのかというと不明瞭だったりします。
具体で言うと会議系がとても多くなり(身になっているか?)、個別打ち合わせをする時などは経営者の指摘(ただの悪口?)で予定時間オーバーをよくします。
本音を言いますと、プレイヤーとして生産性向上に全フリし結果を出していきたいのですが、管理する側なのでそれは無責任すぎるのでやめておきます。
これからもこの葛藤は続きますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。