ken-j’s diary

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【仮想発電所】北陸電力が実証実験に着手

今週のお題「家で飲む」

朝の朝刊を読んでいて気になる記事が出ていました。

北陸電力が

「仮想発電所で実証実験」

という記事。

 

正直何のことだかよく分からず記事を読み進めました。

 

うん、なかなか刺激的なニュースではありませんか。

 

自称エネルギー通のぼくとして注目すべきニュースであったので解説も交え記事にしたいと思います。

 

 

 そもそも仮想発電所とは何か?

エネルギー通と大きく出てしまいましたが正直言葉を初めて聞きました。

記事にしていくな中で学びながら解説をしていきます。

 

仮想発電所というのは

「一般家庭やオフィス、工場などに存在する小さな発電システムをまとめて統合制御するシステム」であります。

あたかも1つの発電所であるかのような機能を果たし大規模な発電所に匹敵するほどの電力を作り出します。

 

以下、VPP(バーチャルパワープラント)といいます。

 

電気需要のこれまでとVPPの仕組み

~電気需要のこれまで~

電気は性質上貯蔵する事が不可能です。このため、常に需要と供給のバランスを保たなければいけません。

万が一バランスが崩れれば停電などのトラブルに発展する恐れも秘めています。

これまではこのバランスを保つ役割として大型発電によって担われてきました。

 

~VPP仕組み~

IoTの活用と送電網の整備により一般家庭や工場の太陽光発電設備などの分散する小規模エネルギーのリソースを統合制御して需要と供給のバランスを保つ仕組みです。

 

1つ1つの小さな発電機を統合し電力の供給量を制御する。仮想で大きな発電所を保有しているみたいな形となります。

VPPには需給バランスを保つ役割が期待されています。

 

VPPエネルギーのリソース

代表的なもので上げられるのが「太陽光発電」です。

その他にも3つの商材がリソースとしてあがられています。

 

・エネファーム

電気をお湯を同時につくります。都市ガスやプロパンガスから取り出した水素を空気中の酸素と科学反応させて発電させます。発電時には熱が発生しますがその熱を給湯に利用するといった仕組みの商品でエネルギーを無駄なく使える環境にやさしいシステムです。

 

・エコキュート

ヒートポンプ技術を利用して空気の熱でお湯を沸かすことが出来る電気給湯器です。

冷媒として二酸化炭素を使用しているため故障時のガス開放で環境汚染を起こしません。効率として300%を誇る省エネ性能の高い機種であります。

 

 

・電気自動車

巷ではだいぶ有名になっているものなので説明は不要かもしれませんが電気で走る自動車です。内燃機関を持たないので二酸化炭素や有害ガスを発生しないクリーンな自動車です。

 

VPPで起こる「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」の効率化

「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」を効率化できることはメリットといえます。

1つずつ見てきましょう。

 

「創エネ」

分散型エネルギーのことです。

1つの発電所に頼らず複数の発電施設を用いて電力を得ることにより、これまでの大型発電所と違い柔軟性のあるエネルギー需給構造が可能になると期待できます。

 

「蓄エネ」

電力は蓄電池などに貯められるが、容量が大きくなるとコストが大きくかかります。

そして容量をフル活用できなければ過剰設備として持て余りてしまいます。

VPPは分散型蓄電池をまとめて制御が可能となり過剰な設備費用を防ぎつつ、大きな蓄電機能を備えることが出来ます。

 

「省エネ」

電力がひっ迫する時間帯にIoTを活用し節電を行う事で電力供給バランスを調整できる。

エネルギーの受給効率が良くなると電力会社側の需給調整コストが低減され電力料金の値下げに繋がる可能性があります。

 

※参考にさせて頂いたサイト

https://www.tainavi-pp.com/investment/solar/112/#ac_h2_index8

 

関西VPPプロジェクトとは?

これまで説明してきたVPPを活用した事業を北陸電力を含めた25社で参画し幹事社である関電からの制御指示に応じて電気利用をコントロールするための必要なシステムを構築するというプロジェクト。

だそうです。

 

新聞記事をそのまま写しましたがなんでいつもこんなに難しく書くのですかね。

一言でいうと

「ちらばっている発電設備を上手にまとめてうまく使うことを研究して運用する団体」

でいいじゃないと思います。

 

その中に北陸電力も参加するという事ですね。

具体的取り組みとしては社宅で蓄電池とEV(電気自動車)を活用した独自の実証実験を進めているそうです。

 

※参考にさせてもらったサイト

https://sii.or.jp/vpp30/uploads/B_1_1_kepco.pdf

 

まとめ

今現在は実証段階であるとの事ですが今後は非常に重要な政策になっていくことであろうと感じます。

それぞれの場所で太陽光発電を始めとした電気を効率よく活用できるという事は資源のない日本とってはすごく大きな事であろうかと思います。

 

もっと小さなところでいうと我が家には太陽光発電とエネファームが設置されており今後のFIT(国の電力買取制度)が終了した後、この電気はどのように活用されるのであろうと考えておりました。

 

エネルギーの問題でもIotを始めとした技術革新がどんどん進んで行きよりよい社会になっていけばいいなと思いました。

 

またエネルギー関係の情報がありましたら、記事にしていきたいと思います。

 

最後までお読み頂き有難う御座いました。

 

※新聞記事を載せておきます。

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6月1日北国新聞記事にて