これからの時期プールや川や海に出掛けられる機会が増える季節となりました。
それに伴い我が家では小学校「プール当番」の割り当てが決まりました。
たかだかプールの見張りだと思いながら話を聞いていましたがしっかりと見ていないと大変な事態になる事を講習の中で知りましたので、注意すべきところをみなさんと共有したいきたいと思います。
プール事故の判例
昨年の事故事例を少しだけまとめたのでご覧ください。
最悪な事故になった事例はあまり取り上げたくなかったので抜粋したのと、情報を抽象化してあります。
もしさらに詳しく知りたいと思われる方がいましたらURLを載せておくのでご覧ください。
プール監視の注意点
プールを監視する際には3つ注意点があると習ってきました。
1つ目
監視員がプールを監視できる範囲は「20m」が限界だそうです。
一般の小学校プールは「25m」ですよね。
だから5m足りません。
さらに言えば、監視区域を複数人で重複させることにより事故を未然に軽減する事ができるようになります。
図を参照してもらえるとわかりやすいと思います。
2つ目
プールサイドは意外と死角だそうです。
「灯台下暗し」
プール事故というと溺れるという認識が強いですが、転倒事故も多いとの事です。
3つ目
意識です!
溺れないという前提で監視をすると溺れている人に気づけません。
資料はありませんが動画を閲覧しました。
沢山の人が泳いでいましたが事前情報なく映像を見ていても溺れている人が目に入りませんでした。
ですので、溺れるものだという意識で監視をしましょう。
ちなみに、溺れている人は「助けて!」とは言いません。
息を吸うのに必死だからです。
監視する場合は注意深く見守りましょう。
『溺れてしまったら』一次救命の手順
これまでは予防面の説明をしました。
3つ目でも話しましたが溺れるものとして準備が必要です。
一次救命処置の手順を箇条書きにて説明していきます。
①反応は?
・肩を叩いて大声で呼びかける
②通報
・処置者
・119番に通報
・AEDが必要な場合は用意する
※大多数が周りにいた場合、必ずその中にいる特定の人を指名して下さい。
誰かがやるだろうという状況に陥り対応が遅れる可能性があるからです。
③呼吸は?
呼吸をしているかどうか確かめる必要があります。
確認方法として、胸とおなかの動きを見ます。
以前は口元に耳を近づけ呼吸音を聞くという方法をとっていたそうですが、この方法だとけいれん等で呼吸をしていると勘違いをしてしまうそうです。
④いつもと違う呼吸 呼吸していない・わからない
この場合は次の段階にうつります。
⑤胸骨圧迫・人口呼吸開始
胸骨圧迫
やり方は胸の真ん中を約5cm沈ますように押し、しっかりと戻りを確認してから押し戻しの動作を30回繰り返す。
人工呼吸
意識のない人は舌が下がり気道を塞ぎます。これを「舌根沈下」といいます。
気道が塞がれれば空気を入れようとしても入っていかない為、顎を上げるようにして気道を確保させます。
息を吹き入れる際、注意したいのが勢いをつけすぎない事。
勢いをつけるとその空気が胃に入ってしまう為です。
この動作は失敗しても2回行います。
胸骨圧迫30回、人口呼吸2回を繰り返しAEDと救急車を待ちます。
この行いが全てだと言っても過言ではありません。
迷いなく迅速に行いたいものです。
⑥AEDが到着したらメッセージに従います。
具体的な使用方法は機種ごとに分かれていますが、音声付きで簡単に扱えるようです。
まとめ
今までプールの監視員という役割を担当したことはありませんでしたが、この講習を聞いてとても重要な役割なんだと感じました。
普段は元気に活動している子供たち、一たび事故になってしまえばその元気な姿は一生戻ってこない可能性もあります。
たかがプール当番、されどプール当番という意識を持ちながら勤めていきたいですね。
プールに限らず、この記事がこれからの季節に役立てれば幸いに思います。
最後までお読み頂き有難う御座いました。