若い頃、「ワル」に憧れた時期ってありませんか?
ぼくはあります。
周囲の環境は『お勉強』が出来るよりは『悪い奴』をリスペクトするような風潮があったように思えましたし、そんな悪い奴とつるんだ方が楽しかったしスリルもありました。
ぼく自身といえばワルに憧れはしたけど、大それた事はできず喧嘩なんかは1度もやって記憶がありません。
そして田舎者だったので悪い事をするにしてもジャンルが狭くいまいち悪くなりきれませんでした。
しかし、万引きはやっておりました。
今考えれば大きな悪事ですよね。当時の自分としては大した事をしていないつもりでしたが。
ちなみにどんな犯罪かといいますと
商業施設において買い物客を装って代金を払わず無断で商品を持ち去る行為
罪名は「窃盗罪」
「10年以下の懲役もしくは、50万円以下の罰金」
もちろん、今はしていませんよ。
(勝手ですが話を進めさせて下さい。)
結論としては言いたいことを先に申し上げておきます。
「万引きはその後の人生に暗い影を落とします。絶対にしてはいけません」
やらなくてもわかってるよ!と言われる方もいるかもしれませんが、やってしまったから言える事もあると思います。
本題に入っていきます。
当時万引きをしていたお店は今も現存しております。
小さな文房具屋さんで店のたたずまいからしてまだまだ元気なお店に感じます。
入店してもなんら問題はないのですがなんだかあの頃犯した万引きの件を引きずってしまい現在も入れずじまいです。
その店は信号機付きの交差点の角に立っております。
そして、信号待ちをしておりました。
小学校中学年位の女の子がお店に入っていくのが見えました。
買い物に来たのかなとふと何気なく思いながら信号が変わったのでそのまま通りすぎました。
その道はよく通る場所なのでまた数時間してから通った時にまたあの女の子が見えました。
次は店のドアが開いておりまして女の子はお店の手伝いをしているようでした。
「あっ。ここの家の子供なんだな」
と初めて気づきました。
ここからぼくが言いたいことが始まります。
信号待ちの間、その女の子が頑張ってお店を手伝っている姿を眺めていました。
その姿を見ていて胸がすごく痛くなる思いをするわけです。
まだ小さな女の子がお手伝いをしているお店は、これまで商売を必死に頑張ってこられたんだな。
その女の子、その親御さんをその親が必死に育ててきたんだなと思い考えました。
ぼくはその頑張りを万引きという最低な行為を使い踏みにじってきたんだと思いと胸が痛くなったのです。
社会人として勤めお金を稼ぎ
親として子供を育て
先人たちの苦労と努力がよくわかるようになったからこそ、感じ得たこの感情です。
昔はただワルに憧れていた。
そして物がタダで手に入るという短絡的な考えで行った悪事がここにきて大きく跳ね返ってきてます。
このような感情が浮かんできたので記事にしてみました。
刑法上ではもっともっと重い大罪は沢山あります。
ですがやってしまった後の後悔はそんな大罪と大差なのではないかと感じます。
せめて記事を見ている読者様と我が子には「万引き」という大罪をしてほしくないので書かせてもらいました。